昔は豆なんて好きでも嫌いでもなかったのに、大人になってから異常に好んで食べるようになりました。我が家にはいつも何かしらの豆のストックがあり、4才息子が食べてくれるよう甘く煮ることが多いです。先日アメ横に行った時、お豆の専門店で見つけたのは『紫花豆』。大きくて食べ応えがあってなんとも美味しそう!この見た目も美しい紫花豆について、煮方や味など詳しくまとめてみました☆
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高貴さがあり好きな人も多い豆、まずは甘煮で!
紫花豆はインゲン豆の仲間で「べにばないんげん」に分類されます。もともとはつるに咲く美しい赤い花が観賞用として好まれていましたが、明治時代から北海道で食用として栽培されるようになりました。現在は北海道以外に東北や長野県、群馬県でも栽培されています。
紫花豆の特徴はその見た目と味わい。茹でる前は紫と黒の模様がとても美しく、高級感があります(私もこの見た目に惹かれました!!)。茹でるとホクホクとした食感。でんぷん質が多いことから味を付けやすく、甘煮や煮込み料理に適しています。大粒のため、調理してから時間を置いた方が味が染み込みやすく美味しくなります。味は結構個性があります。似た種類に白花豆(白いんげん豆)がありますが、クセの無い白花豆の方がアレンジしやすいです。(→以前まとめた「冷凍白いんげん豆の食べ方」の記事に味や調理法をまとめています。)
紫花豆は甘煮やワイン煮、シチューなどの煮込み料理で食べられますが、味がしっかりしているお豆で、かつ調味料が浸透しやすいお豆なので、甘く煮る料理が一番合うかと思います(*´▽`*) (ワイン煮も気になるー次回買ったら作ってみます♪) まずは甘煮から楽しみましょう☆
『紫花豆の甘煮』
(材料)
・紫花豆 …300g
・水 …800~900㏄
・砂糖 …150~300g※
・塩 …一つまみ
※私は甘さ控えめに煮たかったので砂糖150gにしましたが、かなり”甘さ控えめ”になります。市販の煮豆の甘さが良ければ300gに。お好みで調整してください♪
(作り方)
1、紫花豆はたっぷりの水に6時間ほど浸けて戻しておきます。(水の分量は適当でOK)
※今回私は8時間浸けておいたのですが、水を吸いすぎて火も通していないのに開いてしまいました。古いお豆だと吸水はしっかりする必要があり、1日半くらい浸けても良いそうでなのですが、これは新豆だったのかも(新豆は吸水時間が短め)。煮込み時間は後から調整できるので【吸水は6時間】で良いと思います。
2、一旦水を捨て、鍋に豆とたっぷりの水を入れて沸騰させ、ザルにあけてお湯を切ります。
3、再度鍋にお豆を入れて、水と砂糖、塩を入れます。圧力鍋で加圧後15分、自然冷却します。普通の鍋なら弱火で1時間~1時間半。ちょっと食べてみて柔らかくなったらOK。(圧力鍋で煮た場合、もし固かったら後からちょうどよい固さまで圧力をかけずに煮る。)半日ほど放置し味をなじませて出来上がり!
ふっくらつやつや!!ほくほくとしていて食感はじゃがいものよう。優しい甘さでとても美味しいです!お弁当にもぴったり。味はちょっと金時豆(大正金時)に似ていますが、それよりも皮の存在感があるかも。見栄えよく品が良いので、お正月などのおもてなしにも適していると思います☆(おもてなし用にはしっかりと甘さがあった方が良いです♪)
割れたお豆や煮汁を活用!アレンジレシピ【紫花豆の焼きケーキ】
今回浸水時間が長めだったので割れてしまったお豆がちらほら…。お豆が割れると煮汁にもお豆のかけらが溶けて濁ってしまい、なんだかこれはこれでもったいない(>_<)!!紫花豆以外でも煮豆でこんな失敗をしてしまった時は、ぜひケーキに混ぜ込んで焼いてみてください(*´▽`*)小豆ケーキのような、和風の美味しい焼きケーキが出来上がります♪
(材料)
・小麦粉 …200g
・ベーキングパウダー …5g
・卵 …1個
・紫花豆の甘煮(他のお豆でもOK) …120g
・甘煮の煮汁 …100㏄
(しっとりとさせたければ、サラダ油…大さじ1)
・トッピング用に黒蜜または蜂蜜
※今回は小麦粉120g+シコクビエ粉(ラギ粉)80gで作って、より素朴感を出してみました♪
※お豆の甘煮の甘さは人それぞれ差があると思いますので、砂糖は加えていません。あとから黒蜜や蜂蜜をかける感じで調整を☆
(作り方)
1、小麦粉とベーキングパウダーをふるいにかけ、卵、煮汁(、サラダ油)を加えてよく混ぜます。豆の甘煮は最後に入れてさっくりと混ぜ合わせます。
2、180度に熱したオーブンで30~35分焼きます。完成!
紫花豆の甘煮自体が甘さ控えめだったので、やさしい仕上がりになりました☆(シコクビエ粉を使っているのでどこか雑穀パンのような風味!)お豆はたっぷりと入っていますが、生地と調和しているので食べやすい!お豆苦手な人もこういう食べ方は食べやすいかも♪今回はコーヒー蜂蜜をたっぷりかけていただきました。コクのあるはちみつと相性抜群!高級感もアップします。
浸水時間など、ちょっと私の修行が足りない部分がありごめんなさい(;・∀・)でも美味しいお豆だったので、ぜひまた買いたい!そしたら次はちょっと違う料理も作ってみたいなぁ☆(そしたらまた追記します!笑)