粟(アワ)と言えば「昔、お米の代わりに食べられていたもの」とイメージする人が多いでしょう。私はインコを飼っていたことで、アワと言えばヒナにあげるアワ玉を想像します…。そんなアワですが、最近は栄養価が高いため改めて価値が見直されているそう。今回はアワの栄養素や食べ方を詳しくまとめてみました!
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アワは栄養豊富、ビタミン豊富で肌にも良い!
アワはイネ科アワ属の一年生植物。その原型となったのは、道端でよく見る猫じゃらし(エノコログサ)と言われています。古代から主食の一つとして食べられ、戦前までは米と並ぶほど国内で栽培されていました。近年次々に稲の品種改良がされ、稲が育てやすくなったことからアワやヒエなどの雑穀の需要は減少。ただ最近は、その栄養価の高さから改めてその価値が見直されています。
アワの種類は、大きく分けて2種類。もちもちとした食感の「もちあわ」と、ぷつぷつさらさらとした食感の「うるちあわ」があります。今回購入したものは「あわ」としか表記が無かったため、一般的な「うるちあわ」です。
アワはとても栄養バランスが良い穀物。白米と同じくらいのカロリーで、他の穀物と比較すると食物繊維が多くないのですが、ビタミンやミネラルなどの栄養がバランスよく含まれています。貧血予防にもなる鉄と、骨や歯の成分ともなるマグネシウムが豊富。またパントテン酸という、糖質や脂質、タンパク質のエネルギー代謝に必要な酵素を補助するビタミンが含まれます。これは皮膚の粘膜の健康維持に役立ち、ニキビ予防や口内炎予防の働きもします。
水に浸したらレンジで10分、お米と一緒に炊いてもOK
アワの食べ方として手軽なのはレンジで蒸す方法です。アワはアクがあるのと吸水のため、最初に水に浸した状態で2時間ほど放置します。2時間たったら軽く研ぎます。目の細かいザルがあれば良いのですが、我が家には無かったため水を2、3回変えつつお米を研ぐように行いました。(→追記:試しに吸水せずに作ってみましたが、一応問題なくできました…(^▽^;)!)
新しく水を注ぎ、シリコンスチーマーに入れてレンジでチンします。耐熱容器+ラップでも構いません。今回アワ100gに対して、水は150㏄~180㏄ほど入れました。(ザルが無く水をきちんと切れなかったため、大体の分量です(^▽^;))レンジ(500w)で10分、そのまま蓋を開けずに5分程蒸らして完成です。
蓋を開けてみると、アワが水分を吸ってほんわり蒸されて無事出来上がっています!スプーンですくうと、ちょっと塊がある感じですが、すぐにポロポロっと崩れます。もちあわの場合だともっとまとまりが良いのかな?
まずはそのままお米のようにいただきます。今回のアワは中華食材のお店で買ったので、中華風炒め物に添えてワンプレートにしてみました。(←特に意味は無いんですが。笑)アワを単体で食べるのは初めて!想像よりクセが無くとても食べやすいです☆ただ慣れていないせいか白米の代用って感じはしないかも。味の濃い炒め物との相性は抜群で、一緒に食べるとちょうど良い。トッピングにしても良いし、一緒に炒めても美味しいかも!
アワのサラダを作ってみました。マヨネーズ+クミンパウダー(カレーのような風味の調味料、カレー粉でももちろん美味しい)+ハーブソルトで。これは、美味しい!ライスサラダをイメージしましたが、これはこれで新しい感じがします。プツプツとした食感が楽しく、レタスなどの野菜と一緒に食べても美味しいと思います。
ちょっと変わり種として、あんこと一緒にして粟ぜんざいのようにしてみました。本来粟ぜんざいに使うアワはもちあわですが、気にしない。あんこの比率にたいして、アワはたっぷりの方が美味しいです。これ、食べ方としてはとってもお勧め。アワは食べたことがほとんど無かったはずなのに「どこかで食べた味」がします。笑 上品な組み合わせで、子どものおやつにも良いかも。
そしてすごくお勧めなのがシチュー!2時間ほど吸水させたアワの水を切ってから(←時間に余裕が無ければ省いても◎)、他の具材と一緒に普通に煮てみました。(今回は大根、小松菜、豚肉を具材に、仕上げにミソルトをトッピングして和風に仕上げました。)アワを入れることで水分を吸うからか、少しどろりとした感じがするかな?粒が小さいので、アワが入っているかどうかは全く分かりません(^▽^;)ですが栄養価アップして、お腹にもしっかりたまるので、例えばパンとかご飯を一緒に食べる必要は無い気がします。
普通のスープやあんかけに入れてもプチプチ食感が楽しくておいしいですよ~♪これは中華風あんかけ(万能調味料の姜葱醤で作ったもの。←業務スーパーの超おすすめ品です)。いろんなものに入れてみてください(*^^)v
ご飯と炊く際はお好みの分量で
白米と一緒に炊いてみました。アワは2時間ほど水に浸し研いだものを使用します。今回はアワ0.5合(70g)+白米4合で、お水は少し多めに5合分入れました。炊き上がりは…ちょっと黄色い。でもお茶碗によそってみるとあんまり分からないかな?若干のクセがあるというアワですが、香りは強くなく私は気になりませんでした。
食べてみると…うん、美味しい!ちょっと白米にもちもち感がプラスされている気がする!これまでこのサイトでは、押麦とか、もち麦、発芽玄米を紹介してきましたが、それらと比較してもアワはクセが無いような。息子も夫も特に気にすることなく食べていました。アワだけだと食べにくいという人がいてもご飯と一緒に炊くととても食べやすいと思います。それからアワは炊いてから日数が経つと美味しさは半減します。炊いてすぐに食べないなら冷凍するか、食べられる分だけチンするなど工夫をした方が良いかも。
アワってあまり良いイメージが無かったのですが、食べてみると美味しくて色んな料理に使えることが分かりました(*'▽')栄養価も高く現代人にとっては新鮮。今後もっとアワの価値が上がってくるかもしれませんね♪