お肉屋さんに行って珍しい部位があるとつい買いたくなります(笑)。豚肉でいうと、以前豚マメ(腎臓)、フワ(肺)、カシラ(コメカミ・ホホ)を紹介しましたが、今回はガツを購入!!そもそも豚ガツとは?、また下処理や食べ方などをまとめていきたいと思います☆
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焼き肉店では人気のホルモン部位 クセなくあっさり、低カロリー
豚ガツとは豚の胃袋のこと。英語のguts(腹、はらわた、消化管を表すgutの複数形)から日本でもガツと呼ばれるようになったと言われています。牛肉の胃袋のことはミノと言い、豚ガツと食感などが似ていますが、豚ガツはミノよりもクセが無く低カロリーで食べやすいのが特徴。通の間では人気の部位です。
ガツには、コレステロール、ビタミンB12(水に溶ける水溶性ビタミンのひとつ。悪性の貧血に有効なビタミンとして知られています)、たんぱく質、亜鉛が多く含まれます。 ※余談ですが…、「コレステロールが比較的多めに含まれる」ということに少々引っかかったので調べてみました。そもそもコレステロールは、細胞膜や身体の働きを微調整するホルモンや、胆汁酸(脂肪を消化・吸収)を形成するための物質として必要不可欠なものです。口から入るコレステロールの量は、実は体内で作られる量の1/5ほど。食べ物などで全く摂取しないと体内でコレステロール生産が高まるため、「コレステロールの摂りすぎ」は実はそこまで注意する必要は無く、適度に食べるのであれば大丈夫です!
ヌルヌルですが、下処理をすれば実に美味しく調理できます!
パッケージから出して広げてみると…、ヌルヌルとしています。ちょっとドキドキするくらい(;'∀')笑
さっぱりと食べるには一度茹でるのがベター。茹でればそのままガツ刺し(茹でた豚ガツのサラダ的な感じ)にもでき、軽く茹でた後好みで炒めても◎※茹でるのは必須ではなく、記事の下の方ではそのまま炒めるレシピも紹介しています☆
●【茹で方 ◎ガツ刺しとして調理する場合】
ガツは袋状になっている場合は事前に包丁で開いておきます。沸騰したお湯に塊のまま入れて4~5分。ザルに開けお湯を切ったら、流水をかけてヌルヌル部分を洗い流して完了。
茹でたガツを薄切りにして、好みのタレをかけて「ガツ刺し」の完成です!ガツ刺しは一般的にはしょうゆ、ごま油、お好みでにんにくとしょうが、一味唐辛子を和えた中華風のタレをかけることが多いですが、今回はさっぱりとレモン汁と、オリーブオイル、お気に入りのマジックソルトをかけて♪
食べた感じはコリコリとして砂肝によく似ています。でもそれよりも少しやわらかく、そして少しシャキシャキとした歯切れが良い感じ。確かにクセが無くて、砂肝があまり好きではない夫からも好評!!ガツ刺しという料理でよく食べられているのは、この食べ方が美味しいから、ですね(^^)
●【下処理 ◎炒める場合】
豚ガツを炒め物にする場合、上記の方法で軽く茹でてから炒める場合と、そのまま炒める方法があります。そのまま炒める場合、余分な脂など(ヌルヌル部分とか)が残ってしまうので、下処理をした方が美味しく仕上がります。最初に白い脂身の部分をそぎ切りにして、一口大に切ったら、お酒と塩を振りかけて15分ほど置きます。(ここにおろしにんにくやしょうがを加えると更にクセが無くなります。)これで下処理は完了。
あとはフライパンに油をひいて好みの食材と炒めるだけ。今回はシイタケがたくさんあったので、シイタケと豚ガツ炒めにしました。(うーん、見た目が悪い(;^_^A)味付けはシンプルに塩コショウだけでも良いですが、今回はガーリックを効かせてみました。これは珍味!食感がしっかり残っているけど、食べやすいし、ちょっとビールが飲みたい感じ(笑)。焼き肉のタレなどこってり系の味付けにしても合うと思う!
また、普通のホルモンのように「もつ煮」にすると柔らかく食べやすくなり、他には唐揚げにするのもおススメです。珍しい部位なのでスーパーで見かけることは少ないと思いますが、お肉屋さんに行けば比較的安く買うことができるので、見かけたらチャンス☆豚ガツ、実に面白い部位です~(*´з`)