お肉屋さんで見つけた豚のフワ。こういう珍しい食材に出会うとワクワクして思わず購入してしまいます。どうやら豚の肺の部分で、フワフワしているからそう呼ばれるようになったとか。実に面白い食材でしたので、下処理から調理、味などを詳しくご紹介します☆
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もしかしたらもつ鍋などで食べたことあるかも?お肉屋さんで見つけて
一般的に「モツ」は蔵物のことを指し、牛や豚などの内臓の総称として使われます。混同しやすいものとして「ホルモン」があり、牛や豚の腸のことを指しますが、厳密にいうと内臓を表す言葉としては同じものと言えます。もつ鍋やホルモン専門店での料理で、意外と好きな人も多いと思いますが、今回の豚のフワはなかなかお目にかかる機会がないかもしれません。お肉屋さんでごくたまに、結構お安く並んでいることもあるみたいですが、珍しく食べ方がわからない人もきっといるのかと。今回私も初めて手に取ってみました。
パッケージを開けてみました。触ってみると…うわわわわぁ~。今まで触ったことの無い初めての感覚にびっくり(;゚Д゚)。とても柔らかく、本当にフワフワとしています。余談ですが、豚の肺は人間の肺にとても近いつくりで、今後医療に活用されることが期待されています。…なんてことを考えていると、なかなか動揺。肺ですから至る所に管が通っていて、管部分は比較的硬めです。試しに取り除こうとしましたが、それは無理そう。
下処理するために、一口大にカットしておきます。やっぱり、うわわわわぁ~と声が出てしまう触感です(;・∀・)
豚のフワの下処理方法(一般的なモツとやり方は同じ!)→炒めても、煮込んでも!
もしかしたら、フワ単体ではなく、モツやホルモンの詰め合わせ?みたいな感じで様々な部位が混ざっていることもあるかもしれません。でもこれらの下処理は同じ方法でできるので、覚えておくと◎♪フワにはありませんが、モツの中で白い脂の塊っぽいのが付いていたら最初に包丁でカットしておくと良いです。大きい部位は一口大にカットしてからの方が、下処理がしやすくなります。
1、鍋にたっぷりのお湯を沸かし、1~2分ほど茹でざるにあげます。
2、ザルでお湯をかけながらフワ(他の部位があればそれも)を軽く洗い、ボウルに移しもう少し丁寧に洗っていきます。(お湯が濁るようなら替えます。)
3、再度ザルにあけて、下処理完了です!!
●フワのシンプル炒め
ホルモン専門店の焼肉屋さんでは、シンプルに火を通したものがよく食べられるので、フワも超シンプルに味わってみました!下処理したフワをフライパンで炒めて塩コショウしただけ。恐る恐る食べてみると…これは食感が不思議!面白い!まるではんぺんのような、柔らかいレバーのような食感の部分があったり、こんにゃくのように歯ごたえがしっかりとした部分もあります。味は思ったよりもクセが無くて食べやすい☆脂っぽさはないのでヘルシーかも。私は…結構好きです!!!
●フワのトマト煮込み(トリッパ風)
もつ煮っぽく煮ても良かったのですが、ちょっと変化球料理を作ってみました。牛の二番目の胃であるハチノスは、トマトと一緒に煮込むトリッパという料理があると思いますが、そこからヒントを得て、家にある材料でコトコトと煮てみました。一応レシピをご紹介します!
(材料)
・フワ …200g
・玉ねぎ …1個
・トマト缶(カット) …1缶
・大豆の水煮 …150g
・顆粒コンソメ …小さじ1
・塩コショウ、にんにく(チューブ)、乾燥オレガノ …適量
・生クリーム(仕上げ) …適量
※今回は臭み消しと香りづけにシナモンスティック(カシア)を一本加えました。トマト×シナモン、合うんです!
※コショウの代わりにヒハツを加えました。栄養価アップ!
(作り方)
1、鍋に調味料と大豆の水煮以外の食材を入れ、20~30分煮込みます。今回は圧力鍋を使用しました。沸騰してから加圧5分、自然冷却します。
2、大豆の水煮と顆粒コンソメ、調味料を入れて味を整えます。
器に盛って生クリームを回しかけたら出来上がり!(生クリームの代わりに水切りヨーグルトにしてもヘルシーで美味しいです☆)フワの洋風料理、斬新!ただ結構フワのクセは感じるので、好みは分かれるかも?(私は好きですが!)セロリや白ワインを加えたらもっと食べやすく、更にトリッパに近づくと思います。パンにも合うお味です~♪
いかがでしたか?(*^^*)見慣れない部位もちょっと工夫したり手を加えてみれば美味しくいただけます!もう豚の肺なんてへっちゃらです(笑) もっともっと扱ったことの無い食材に出会いたいなぁ。ちなみに他のホルモンの豚マメ(腎臓)、カシラ(コメカミ・ホホ)も試してみたので参考にどうぞ♪