新大久保の韓国スーパーで買ったよく分からないタレ。商品名を読んでもよく分からなかったのですが、パッケージの写真が美味しそうだったので適当に使ってみよう、と買ってみました。これ、実は韓国ではとてもメジャーな韓国風ジャージャー麺のタレとしても使われる「チュンジャン」という甘味噌。開けてみたら想像以上に真っ黒で驚きましたが、食べてみると甘めで使いやすい日本人も好む味だったのです。
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小麦粉、大豆、塩などで作られて真っ黒いお味噌
パッケージの後ろ、原材料は「小麦粉、大豆、食塩、小麦、大豆粉…」と書かれていました。
この「チュンジャン」という味噌は漢字で「春醤」と書きます。中国山東省から伝わる製法で作られたお味噌で、日本の一般的なお味噌よりも水分が多く真っ黒なのが特徴です。中華料理の「ジャージャー麺」は食べたことがある人が多いと思いますが、韓国にも「チャジャンミョン」という麺料理があります。中国のジャージャー麺は甜面醤を使用し塩辛い味付けに仕上げるのに対して、韓国風ジャージャー麺はこの「チュンジャン」という甘味噌を使います。この甘味噌は辛みが無いため子どもでも食べやすく、韓国ではこれを使った麺料理は国民食の一つとして愛されています。
ちょっと話がそれるかもしれませんが、韓国は毎月14日に恋愛や恋人にちなんだ記念日があります。2月14日はご存知バレンタインデー、3月14日はホワイトデー、その次の4月14日はブラックデーとして恋人がいない人は黒い服を着て黒いものを食べるという習慣が20、30年前から定着。この黒いお味噌チュンジャンを使ったチャンジャンミョンを食べてブラックコーヒーを飲む。これを実行しなければ更に一年恋人ができないとまで言われているんだとか。チュンジャンは、ブラックデーのイベントには欠かせない調味料とも言えるのかもしれません。
見た目は黒いが、味はやさしめ!炒め物やスープ、ディップにも
チュンジャンをなめてみると分かりますが、甘めで日本人が好きな味。どこか馴染みのない香りもするのですが、ガツンと来る感じではないため使いやすいと思います。
パッケージの写真にヒントを得てお野菜と合わせて炒め物に使ってみることに。塩をかけて下味をつけた鶏肉(柔らかくするために少しだけお酢をプラス)と玉ねぎ、レンジで軽く火を通したニンジンとさつまいもを炒めて、チュンジャンとお酒を各大さじ1を加えて、塩コショウで味を整え、仕上げに白ごまをかけました。
食材の色は真っ黒になってニンジンやさつまいもの鮮やかさが全く目立たないのですが、良い味!塩分が強くないので塩コショウしてちょうどいい感じかな?コクと深みがあって美味しいです♪
スープにも入れてみました。具はキャベツとニンジンと玉ねぎが入っているのですが、黒くて見えにくい(^^; 鍋いっぱいのお湯にチュンジャンを大さじ1/2加えただけなのですが…汁が一気に黒くなりました。真っ黒にはしたくなかったのでチュンジャンは控えめに、顆粒出汁とごま油をかけてまとめてみました。色が黒いことで使う量のコツが掴みにくいのですが、「多めに入れないように気を付けよう」と無意識に考えるので、健康的で良いかも。意外とあっさりしていて飲みやすくお吸い物とお味噌汁と中華スープの中間のような味になりました(分かりづらい?(^^;))。
これは完全に”味噌汁”にしてみました。さほど味噌を入れたつもりが無くてもやっぱり真っ黒です!豆腐を入れるとコントラストがはっきりしていいかも!日本のお味噌とは風味が違いますが、少し変わったお味噌汁として良いと思う。お出汁をしっかり効かせて作る方が美味しいです。
このままでも食べられます!マヨネーズと和えて甘い味噌マヨディップを作ろうと思っていたらマヨネーズが途中で切れてしまったので、チーズソースとはちみつを少々を加えてみました。普通のお味噌よりもなめらかに仕上がって野菜に付けやすい!黒さで味が濃そうに見えますがそんなことは無く、味がまとまりカドが無くて良いです。ざく切りキャベツたくさん食べられました(^^)
マヨネーズを買ってきたので、今度はリベンジ(笑)。チュンジャンとマヨネーズを茹でたロマネスコ(ブロッコリーの一種)にかけて。やっぱり美味しい!!マヨネーズの白さは全く見えませんが、味はしっかり調和しています。これはお勧め(*´▽`*)
チュンジャン、思っていたよりもとても使いやすいお味噌でした!これは初めて使う人にもお勧め。調理しやすく食べやすいので、色々な料理に気軽に使ってみてくださいね♪