パンを作らないのにパンの材料や製菓材料のコーナーを見るのが好きです。そこでふと目についたトウモロコシの粉「コーンミール」。実は息子はトウモロコシが嫌いなのですが、これでトウモロコシの味に慣れてくれたら嬉しいなという思いもあって、興味本位で買ってみました。使ってみたら今まで使ってきたものとどれにも似ていない、でも懐かしい味わいを楽しめる素材だということを発見☆せっかくなので、海外で作られている伝統料理にも挑戦です!
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コーンミールはトウモロコシの粉、素朴な味が特徴
コーンミールは乾燥させたトウモロコシを挽いて粉にしたもので、粒が荒いものはコーングリッツ、中くらいのものはコーンミール、細かいものはコーンフラワーと呼びます。ちなみにイギリスでコーンフラワーというと、コーンスターチ(トウモロコシからつくられたでんぷんで、とろみづけや食品の凝固剤として使われます)を指すよう。
海外ではパンに使用されることが多く、アメリカンドックの衣やイングリッシュマフィンもコーンミールが使われます。イングリッシュマフィンの表面の粉はコーンミールなんですね、日本人でも口にしたことがある人は多いはず。素朴でやさしい味わいで海外では主食として食べられることが多く、炭水化物をはじめ、タンパク質や食物繊維、皮膚に良いとされるビタミンB2、ビタミンB6などもバランスよく含まれており、今注目の食材でもあります。
北アメリカの伝統料理「コーンブレッド」
とりあえずコーンミールで手軽に作れそうなコーンブレッドを作ってみました。コーンブレッドは北アメリカでよく作られる、素朴な味のシンプルなパン。厳密な定義は無く、各家庭の母の味として朝食やおやつに出されることが多いんだそう。今回作ったのは発酵ナシで簡単に作れる基本のコーンブレッドです。中にチーズやハーブを加えたり、スクランブルエッグやおかずと合わせて食べても良いですし、ジャムやヨーグルト、果物を添えたりしてスイーツとしても楽しめます。
材料
・コーンミール …70g
・薄力粉 …130g
・ベーキングパウダー …5g
・卵 …2個
・牛乳 …150㏄
・砂糖 …50g
・塩コショウ …少々
・オリーブオイル …大さじ2
作り方
1、薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかけ、コーンミール、卵、砂糖、塩コショウ、オリーブオイル、牛乳を少しずつ混ぜながら入れる。
2、耐熱容器にクッキングシートを敷き、1を流しいれる。その上にコーンミールを振りかける(分量外)。
3、180度に熱したオーブンで35分焼く。出来上がり!
最後に振りかけたコーンミールがパラパラッといい感じ。食べてみると、ほんわりとっても美味しい~!やさしい甘さで、食べやすく色々なものと相性が良いのが頷けます。いつも作っている焼ケーキ系のどれにも属さない感じで、コーンミール一つ材料に加わるだけでいつもとは違った味わい♪コーンミールを試したことが無い人は、一度作ってみる価値があります~!!
北イタリアの伝統料理「ポレンタ」
コーンミールのレシピを調べてみるとパン系が多いのですが、せっかくなので違ったものを。コーンミールに水を加えて煮て練り上げた北イタリアの伝統料理「ポレンタ」を作ってみました。主食として食べられたり、肉料理や魚料理の付け合わせにしたり、固めて焼いたり揚げたり、本当に色々な食べ方があるようです。
こちらも基本の作り方で作ってみました。
材料
・コーンミール …100g
・水 …500㏄
・バター(無くても可) …大さじ1
・塩(お好みで) …少々
これらをお鍋に入れて弱火で20分煮ます。最初はコーンスープのような感じなのですが…、
段々とろみが増してきて…、
わわわ、まるでマッシュポテトのよう!このまま食べてもOKで、形状的に確かにメイン料理に添えやすいですね。
私は煮込み時間は20分にしましたが(結構、疲れる。笑)、40分位混ぜつつ火を通すともっと美味しさが増すという情報も。気合があれば長い時間頑張りましょう(^^;
熱いうちに容器に入れてある程度冷めると、固まって包丁で綺麗に切れます。これを焼いたり揚げたりしても美味しいよう。トウモロコシの自然な甘さを感じられて、これはこれで絶品☆
私は↑この状態をちょっと楽しみつつ、一部は耐熱容器に入れてミートソースとチーズをかけてトースターでチンしてみました。わぁ~豪勢!トウモロコシが苦手な息子が完食してくれて嬉しい~!!味が濃いものと相性が良いので、パスタソースとかかけても良いですね。
コーンミールは実に面白い食材です!トウモロコシに馴染みはあっても、コーンミールは知らないという人も多いはず。私たち日本人の口にもとてもよく合いますので、ぜひぜひ一度試してみてくださいね。
追記:コーンミールで色々作ってみました
上記以外の料理を作ってみましたので、(失敗作もありますが…)ご紹介します☆
こちらは「シメジとチーズのケークサレ(塩ケーキ)風」です。お好み焼き粉100g、コーンミール50g、卵2個、牛乳100㏄、ごま油大さじ2に、シメジとチーズをたっぷり加えてオーブンで焼きました。
具材を色々加えているのでコーンブレッドと比べて、コーンミールらしさは感じませんが、まるでキッシュのような和風のおかずケーキになりました♪
こちらは「ドライトマトとチーズのコーンブレッド」です。ドライトマトを初めて使ったので塩気になれておらず、しょっぱくなってしまいました…失敗。でもトマトとの相性はとても良いと思います!トマトジュースやケチャップ、ミニトマトを混ぜたコーンブレッドはきっと美味しいはずです!!表面に振りかけたコーンミールは、良い感じになりました☆
これはコーンミールをマッシュポテト風にして添えてみました。前述した「ポレンタ」がベースなのですが、そこにたっぷりのピザ用チーズ、乾燥バジル、塩コショウを加えて作りました。作ってすぐに食べないと、包丁で切れてしまうくらい固まってしまうので、食べる直前に鍋で温めなおす必要があります。でも夫絶賛!(やったー)マッシュポテトの様でマッシュポテトじゃない、コーンミールがあったら絶対に試してほしいレシピとなりました。
(↓ちなみにこの赤かぶのように見えるのはビーツの根、その下の野菜は紫からし水菜です。)
(注:新しいコーンミール料理を作るたびにちょいちょい追記しております。笑)