学生の頃、学校の美術研修で韓国に一週間ほど滞在をしました。その時毎日飲んでいたのが「シッケ」。コンビニや自販機に置いてある一般的な飲み物なのですが、これが美味しくて美味しくて。先日新大久保の韓国スーパーに行った時、そのシッケと感動の再開。久しぶりの味わいに、懐かしい思い出がよみがえりました。
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消化を助ける麦芽の発酵飲料、爽やかな甘さで飲みやすい
日本では初めてシッケを購入したため、商品表示は日本語のものが貼られていました。原材料を見てみると、「水あめ、乾燥もち米、乾燥生姜粉、砂糖、水」とあります。
これは無理やり(?)日本語に置き換えているので日本にある材料が書かれているのですが、厳密に言うとメインとなる材料は「麦芽粉とうるち米」になります。(麦芽粉(モルトパウダー)はハード系のパン作りに使われたりしますので、手作りする際はパン系の材料売場にあるようです。機会があったら作ってみたい~!)この麦芽粉から抽出した水を用いてうるち米を発酵させて砂糖などで甘み付けをしたもので、米粒入りのものはシッケ、米粒を除いたものはカムジュと言います。麦芽には糖化酵素のアミラーゼが豊富に含まれていることで、消化を助ける働きがあります。韓国ではお祝いの時など豪華な食事をした後に飲まれることも多いようです。
今回は缶入りのものでしたので、コップに注いでみました。うっすらとした透明感のある白色をしています。
これがとっても美味しい!例えて言うなら、甘酒を爽やかにぐびぐびと飲める感じにしたような味。甘酒風味の清涼飲料水のような感覚で飲めます。缶をよく振らなかったため、底にはお米が溜まってしまいました(^^;。この柔らかくなったお米も美味しいんです。日本の甘酒は冬にあったかくして飲みたいものですが、シッケは夏にも飲みたい飲物。栄養が多いとのことなので、夏バテ防止にもなりそうです。
シッケは韓国では伝統飲料として有名ですが、若者が好んで飲むことは少なくなっているんだとか。日本ではじわじわと甘酒ブームが来ているので、シッケも便乗して流行らないかなぁと思っているのですがどうでしょうか(*^-^*)
ちなみに同じ伝統飲料として「スジョンカ」というシナモンと干し柿を使った飲み物も有名だそう。興味のある方はこちらもぜひ☆