今使っているしょうゆのパッケージを見ると「土佐しょうゆ」と書かれていました。あれ?土佐しょうゆって何だろう?と表記を見ると「しょうゆ加工品」という文字が!?今回はそんな気になる「土佐しょうゆ」についてまとめてみました。
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「土佐」は「かつお節」という意味、出汁しょうゆと似ている
土佐しょうゆの表示をよく見てみると、原材料名に「しょうゆ、発酵調味料、調味酢、ぶどう糖、かつおぶしエキス、かつお節、…調味料(アミノ酸等)…」と書かれています。
ただのしょうゆではなく、かつお節などで旨味をアップさせ味を調整したしょうゆ加工品ということが分かります。
土佐(高知県)はかつお節の産地。かつお節で旨味をきかせた煮物や、仕上げに粉がつおで旨味をプラスする煮物のことを「土佐煮」と言うように、「土佐」はかつお節を使う料理に使われる言葉です。つまり「土佐しょうゆ」は「かつお節しょうゆ」ということだったんですね。(メーカーによってはかつお節を使わずに、昆布や調味料で旨味をプラスしたしょうゆのことを「土佐しょうゆ」と呼んでいるものもあるようです。)
土佐しょうゆと近いものに、出汁しょうゆや刺身しょうゆがありますが、これらの定義ははっきりしておらず、生産者によっても意味合いが違うようです。「土佐しょうゆ」と言っても厳密に言うと色んな種類があります。今回は「一本〆」という土佐しょうゆでしたが、他の土佐しょうゆだと香りや味わいはまた違っているようです。
(とりあえず参考までに「一本〆」の使った感想をまとめます(^▽^;))
少し赤め、出汁感はわずかに感じる程度、「おしょうゆ」にとても近い
この土佐しょうゆ、蓋を開けるとキリっとしたしょうゆの香りがします。何も言わなければしょうゆ加工品ではなく、しょうゆだと思ってしまうくらい(おしょうゆとしっかり比較しながら味わえば分かるかもしれませんが、一般家庭でそんなことはしない…(;'∀'))。舐めてみると、やっぱり「しょうゆ!」と思うのですが(笑)、言われてみるとかつお節の味わいやほのかに甘みを感じます。でも例えばいわゆる「出汁しょうゆ」とか「めんつゆ」とかとは違い、限りなくしょうゆに近い味わいです。
使い方はもちろんしょうゆと同じ。味がわかりやすいようお豆腐にかけてみました。(アクセントにガンラーという唐辛子調味料をプラスしてみた。)うん、普通に美味しいです。旨味がプラスされていると言いますが、「どんな料理もこれ一本で」という訳にはいかないです。ただ味は濃い気がします。
私は普段使いに、あとこれを使ってしょうゆこうじをたっぷり作りました。旨味×旨味=絶品、という考え方です♪
ちなみに値段ですが、私が普段使っているしょうゆよりは結構お高いですが、ものすごく高いという訳では無いです(曖昧ですみません…笑)。旨味がプラスされていることで若干まろやかになっているような気もするので、普段からしょうゆや出汁にこだわっている人は試してみる価値はあるかもしれません(^^)
しかし「しょうゆ」と名前が付いていても厳密に言うとしょうゆでは無かったり…、「しょうゆ」も調べるとすごく奥が深いものなんだろうなぁ。