聞きなれない「ケフィアヨーグルト」の素を手に入れました。初めて聞く名称ですが、それもそのはず、スーパーなどのお店では食べられる状態では置かれていないヨーグルトなのです。調べてみると栄養価が高く美味しいとのことで、早速作ってみることに!ケフィアの基本知識、作り方や味などをまとめました。
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ケフィアとは?一般的なヨーグルトと実は大きく違う
ケフィアとはカスピ海と黒海に挟まれたコーカサス地方の伝統的な発酵乳です。コーカサスは世界の三大長寿国として有名で、昔からケフィアを食べる習慣があります。
日本でのヨーグルトの定義は、「大腸菌群が存在せず、無視乳固形分が8.0%以上で、1mlあたりの乳酸菌数または酵母数が1000万以上」であること。ケフィアはこれらの条件を”ほぼ”満たすため、ヨーグルトの一種となるのですが、厳密にいうとケフィアとヨーグルトは発酵乳が全く違うことから、「ケフィアはヨーグルトではない」という考え方もあります。(でも今回は一応「”ケフィアヨーグルト”の素」を買ったので、ケフィアはヨーグルトであるという認識でまとめますね(;^_^A)
ケフィアの特徴は、一般的なヨーグルトには含まれていない「酵母」が含まれていることです。ヨーグルトは乳酸菌の単独発酵なのに対して、ケフィアは酵母と乳酸菌の複合発酵。微生物が多く、ヨーグルトは数種類なのに対して、ケフィアは数十種類から100種類を超えるほど含まれているものもあります。
ケフィアの種類によって効能は多少差がありますが、酵母によるビタミンB2が多く含むため肌や髪の健康維持、美白作用があるのが嬉しい点。消化吸収性に優れており、子どもにも安心して与えることができます。また普通のヨーグルトと同じく乳酸菌が含まれていることから、腸整作用や抗ストレス効果、免疫力の向上が期待できます。
日本でケフィアが市販されていない理由は法律にある
日本でケフィアが流通していないのは、食品衛生法により「発酵乳は密閉した容器で販売しなければならない」という決まりがあるためです。ケフィアには酵母が入っており、この酵母は炭酸ガスを作り出します。密閉した容器だと破裂してしまうため、「ケフィアの素」を購入し家で作るしか日本では食べる方法がありません。海外では容器に小さな穴を開けて販売していますが、国によって規制がかかり、日本と同様に手に入れにくいところも多いようです。
ケフィアヨーグルトの作り方
ケフィアは粉の種菌を手に入れて作ります。今回私が使う「ケフィアヨーグルトの素」もこの種菌です。他には「ケフィアグレイン」(ケフィアの素となる微生物の集合体)から作ることもできます。
ケフィアを上手に作るには、必ず手を洗い、清潔な器具を使って、清潔な場所で作ることが大切。木の菜箸なども使わない方が良いようです。
作り方
1、まずパックに入った牛乳を準備。今回使う「ケフィアヨーグルトの素」は500mlのパックに付き小袋1袋必要ですので、1リットルのパックに対しては2袋使います。
牛乳ではなく無調整豆乳、調整豆乳でも作れます。低脂肪乳、無脂肪乳、加工乳では固まりにくくなります。これらは冷たいと固まりにくくなるため、30~40度のお湯で湯せんしてから使うのがベスト。ですが、私は冷蔵庫から出した牛乳をそのまま使っちゃいました(^^;←でも作れましたー
2、牛乳に素を加えて、清潔な棒でよくかき混ぜます。混ぜにくい場合は、パックの口を押えて上下左右に振ればOKです。
3、牛乳パックの口を閉じ、室温(25℃前後)で24時間発酵させます。ちなみに室温が低い時期は発酵に2、3日かかることも。その場合は牛乳パックを保温容器に入れたりタオルで外側を巻いて温度を保つようにします。
ちなみに夏場で2日、冬場で4日以上固まらない場合は、雑菌による異常発酵の可能性があるため、食べてはダメだそう。
作った日、気温はちょうど25℃前後で絶好の時期。24時間立ち見てみると…、牛乳パックがパンパンに膨れています。写真、分かりますか?(^^; これが酵母が出す炭酸ガスなんですね~
中を開けてみます!わー、ちゃんと固まってヨーグルト感が出ています!!
そのまま食べても良いのですが、冷蔵庫で冷やしてから食べてみました。ちなみに保存は要冷蔵、3~4日以内に食べ、においや味に異常を感じたら食べるのは避けましょう。
サラっとしていて酸味が少ない、食べやすい味!
そのまま食べてみると…爽やか!普通のヨーグルトと全く違う、というほどではなく、味自体はとてもよく似ています。市販のヨーグルトはきめ細やかな濃厚さがありますが、ケフィアはさらりとした印象。発酵が足りないのかな?と思いましたが、ケフィアはもともと柔らかめに出来上がるものだそうです。
「ケフィアは酸味が無い」という情報もありますが、酸味は全く無いわけではありません。ヨーグルト特有の酸っぱさは感じにくいのですが、さらりとした形状と爽やかな風味があるため、少々甘味料を加えたくなる味(笑)。私ははちみつ入りオリゴ糖をかけて食べました♪
アレンジ自在!お菓子作りなどにも使える
ケフィアは普通のヨーグルトと同様に、ヨーグルトケーキといった製菓材料として使うこともできます。でもせっかくの風味を楽しむために、我が家ではほとんどそのまま食べました。
ちなみに、バニラアイスにケフィアを乗せるととても美味しいです~(普通のヨーグルトをかけても美味しいですが)!
ケフィアヨーグルトを自宅で作るのは手間ですが、ケフィアを楽しむ方法は基本的に今はこれしかありません。家で作ると美味しく感じますし、なによりちょっと楽しい(*^▽^*) 家族と自分の健康のためにも、機会があれば作ってみてくださいね。