コショウ好きの夫がいるため料理にはコショウを欠かせない我が家。色んな種類のコショウを試したつもりだったのですが、「ロングペッパー」は初めて聞く名前!別名「ヒハツ」と呼ばれるこのコショウのような調味料は、調べてみるととても面白い調味料だったんです。
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ヒハツの効能が凄すぎる!古来から医学に使われていた
「ヒハツ」は、別名「ロングペッパー」「ナガコショウ」「ピパーツ」「ヒバーチ」「ピパーズ」などと言ったたくさんの名前があります。東南アジアに生息するコショウ科つる性・木質植物で、円筒状多肉質の「果穂」を乾燥させたものからできています。似たものに「ヒハチ(フィファチ、ヒハチコ)」というものがありますが、これはヒハツとの違いが分からないくらい似ているため「ヒハツモドキ」と呼ばれることも。栄養価や味もとても似ているので、”もどき”と言えど”ニセモノ”という訳ではなく、どちらも積極的に使いたい調味料です。
ヒハツは冷えを改善する薬として、インドや中国では古来から利用されてきました。日本では沖縄でメジャーな香辛料で、島コショウやピパーツと呼ばれソーキソバにかけるなどして親しまれています。
最近日本でヒハツが注目されている理由は、冷え解消効果はもちろん、美容にとても良いからです。ヒハツやヒハツモドキに含まれる「ピペリン」には、血管を拡張させ血流良くすることで酸素や栄養が身体の隅々まで運搬されるようになります。新陳代謝がアップし、肌荒れ改善・美肌、肥満予防・ダイエットへの効果効能があります。他にも肩こり、風邪、筋肉委縮、リウマチの痛み、打撲損傷、膝・腰の機能不全などの治療や改善を目的とした生薬として使われています。
使い方は普通のコショウと同じ!香り良く使いやすい
ヒハツは”コショウ”に分類される事が多いことから分かるように、味はとてもコショウに似ています。でも香りはシナモンのような甘さと、独特の爽やかさも感じます。これはあんまり馴染みが無い感じ。でも使ってみるとそこまでクセを感じずに、何にでも使えます。
まずは炒め物に。今回は塩焼きそばにかけてみました。食材を炒める時に使うよりも、お皿に盛ってから振りかけた方が香りを感じやすいかも。我が家はいつも黒コショウを粗びきして使っているのですが、これはパウダー状のヒハツだからなのか柔らかな仕上がりになりました☆
コショウと言えばサラダ!今回は美味しいオリーブオイルがあったので、オイルと塩、ヒハツを振りかけました。こういうシンプルな食べ方は野菜の美味しさを引き立たせてくれて良い~!(ちなみにサラダの真ん中は乾燥とうもろこしを使ったペースト、上にはクコの実をトッピングしています。)
こちらはスープに。今回は牛タンと大根をビーフブイヨンなどで煮込んでみました。たっぷりとヒハツを加えたら…ちょっと加え過ぎたー。とっても美味しかったのですが、少々パンチが出てしまいました。息子「美味しいー…けど、からい?」と気づかれました(;'∀')ヒハツは見た目が茶色いので、こういうスープだと入れ過ぎがち。少量ずつ加えてくださいね。
ヒハツは料理だけでなく、コーヒーやココアなどの飲物にも合うそう。私は…ごめんなさい、作る勇気が出ませんでした(;^_^Aでもこの独特の香りはチャイ(ミルクティー)に合うのかも!
ヒハツは最近健康目的でサプリメントも出ているそうです。でもせっかくなら料理に使って楽しんでみてはいかがでしょう♪